■既存の水中通信技術の課題
〔
ケーブル(有線)を利用した水中通信の課題〕
・
移動範囲が限定される。
・ケーブルの破損やケーブルが接触することで
自然環境を破壊する可能性がある。
〔
音波(無線)を利用した水中通信の課題〕
・水中で音が伝わる速度は1秒間に約1,500mの高速で左右の耳に届く音の時間差が短すぎて
どの方向から聞こえてくるか判断できない。
・浅瀬やプール等では音波が反射し
聞こえづらい。
・ダイビングにおいて「海中通話をやりたい」という声はよく耳にするが、上記の問題点があり、レジャーダイバーをターゲットにした市場は未だ未開拓といえる。
■可視光通信技術を用いた解決策
(解決策1)
(解決策2)
(1)
ケーブルレスで動きやすい。
(2) 音波ほど拡散しないので
調整が簡単である。
(3) 発声源が光によって視認できるので
会話がしやすい(音波は判別できない)。
■水中可視光通信の利点
●超音波通信との比較
聞き取りやすく、消費電力も少ない(超音波装置が
20分に対して、水中可視光通信は
4時間利用可能)。
●音波通信(水中スピーカ)との比較
狭い範囲で複数同時通話ができないのに対して、光源を向け合うのとチャンネルを変えることで、
他者に迷惑をかけずに会話することが可能になります。
●水面を通過して通信が可能
例えば、
救助用のヘリと海中から会話を実現します。レジャーダイビングにおいて水中事故が発生した場合、
水中から救助要請が可能になります。